ニュースが好き

政治でも経済でもアニメでもニュースなものが好きです。

★NYダウ533ドル高、2.21%上昇

27日のNYダウは続伸し、終値での2万5000ドル台回復。これは3月10日以来、約2カ月半ぶり。景気回復への楽観的な見方が広がったとのこと。新型コロナウイルス感染拡大に伴い停滞していた経済活動を再開する動きが世界的に広がっていることや、新型コロナのワクチン開発の動向を好感したということである。
(材料)
 ●中国による香港の国家安全法制定をめぐる米中対立への懸念がIT株の上値を抑えた。ポンペオ米国務長官はこの日、香港の自治はもはや守られていないとする報告を議会に行ったと明らかにした。トランプ大統領も前日、「週末までに何らかの措置を知らせる」と述べ、中国への対抗策を取ることを示唆した。


NYダウ構成銘柄は27銘柄が上げ、3銘柄が下げた。
上昇率が大きかったのはアメックス、ゴールドマン、JPモルガンなど金融株。ただしビザはさえない動き。キャタピラー、3Mも買われた。


原油31.47でやや下げ大きめ。金は小幅安。


AXP American Express Company 7.33%
GS The Goldman Sachs Group, Inc. 6.94%
JPM JPMorgan Chase & Co. 5.79%
CAT Caterpillar Inc. 4.27%
MMM 3M Company 3.99%
RTX Raytheon Technologies Corporation 3.38%
NKE NIKE, Inc. 3.36%
TRV The Travelers Companies, Inc. 3.35%
BA The Boeing Company 3.31%
IBM International Business Machines Corporation 3.10%
UNH UnitedHealth Group Incorporated 3.01%
DOW Dow Inc. 2.66%
CSCO Cisco Systems, Inc. 2.50%
HD The Home Depot, Inc. 2.01%
INTC Intel Corporation 1.96%
WBA Walgreens Boots Alliance, Inc. 1.92%
PG The Procter & Gamble Company 1.66%
MCD McDonald's Corporation 1.56%
VZ Verizon Communications Inc. 1.55%
KO The Coca-Cola Company 1.39%
XOM Exxon Mobil Corporation 0.72%
CVX Chevron Corporation 0.64%
DIS The Walt Disney Company 0.48%
AAPL Apple Inc. 0.44%
MRK Merck & Co., Inc. 0.38%
JNJ Johnson & Johnson 0.23%
MSFT Microsoft Corporation 0.13%
V Visa Inc. -0.21%
PFE Pfizer Inc. -0.21%
WMT Walmart Inc. -1.11%



参考

 昨夕(5/27)令和二年度二次補正が閣議決定されたことから,
 昨日は二次補正予算へのコメント三昧でした.


第2次補正予算案を閣議決定 追加歳出31兆9114億円 過去最大 | NHKニュース【NHK】政府は、新型コロナウイルスの感染拡大に対応する今年度の第2次補正予算案を27日、閣議決定しました。


 この手のコメント祭りはたいてい「点数をつけるならば?」という質問がついてくるのですが,苦手なんですよね.
 予想よりも規模・内容ともにまずまずよかったと思うので,
 いちおう75点(優良可でいうと良~良上)と答えときましたがまぁテキトーです


評価のポイント



 まず強調したいところは,
1)一次補正からわずか一月半で二次補正を出したこと
2)劣後ローン等の活用など企業への資本注入に重点を置いたこと
3)予備費を多く(10兆円)設定したこと


にあります.緊急事態宣言は解除されても,日本経済が緊急事態にある状態は変わりません.このような緊急事態には政策立案にも迅速さが求められます.
1)については追加対策に躊躇しなかったこと,
3)については国会の会期終了後においても必要な政策をスピード感を持って進める準備をしたことなどが評価できます.
 2)については,かねてから劣後ローン推しだったので,こんなにはやく実装に向かうとは思ってもみませんでした(「note【全文無料】劣後ローンとDES」参照).


 これに限らず,経済対策の立案についてはかなりスピード感を持って行われているという印象です.例えば,以前から問題視されていた雇用調整助成金(休業手当への補助金)の上限額が日額15,000円になったのも重要なポイントです.男性正社員の給料の中央値が日当およそ15,000円(賃金構造基本調査)です.
 すると,全労働者の半数以上には従前通りの額を支払いながら休業させられます.
また,労働者個人が請求できるようになったことで,事業主が雇用調整助成金を申請してくれない!という場合にも対応策がある状態になりました.
 観光・宿泊・飲食サービスへの需要減はまだまだつづきます.さらに,欧米での感染動向を見る限り,今後製造業でも稼働率の低下は避けられないでしょう.そのなかで雇用を維持する仕組みが拡充されたことは大きく評価できるでしょう.


 ではなんで優じゃないのか.それは政策の実際のオペレーション(給付・融資等の実行)速度が極めて遅いことが理由です.遅々として進まなかった(進めてこなかった)行政サービスの規格化・オンライン対応のツケが現在大きな足かせになっています.そのため,「財政上の措置としては適切な対応をしているのに/現場は救われない」という事態になりかねない.この論点については稿を改めてお話ししましょう.


【その規模は妥当か?

 次に「真水31.9兆円」についてですが,
まず,真水の意味を理解していない人も結構いるようです.
ごく簡単に言うと,「真水=予算措置額=政府が実際にお金を使う額」です.
そのため,融資型の支援については(予定される)融資規模ではなく融資への財政的な支援の額のみが計上されます.
 今回の第二次補正の場合,事業規模117兆円のうち「32兆円が真水/40兆円が財政投融資/45兆円が民間融資(政府系との協調融資)」というところです.


 余談ながら……通常の補正であれば,「事業規模なんてまやかし!重要なのは真水だ!」というところですが,「note
【全文無料】融資型支援制度の賞味期限」「note 規模感を持って考えよう<企業編>~そして給付型支援の難しさ 」でも書いたように,
 今回の対策の主役は融資にならざるを得ません.
 そのため,事業規模にも一定の意味はあります.


 さて,話を「規模」に戻しましょう.
一次補正での真水は26兆円.
二次補正での真水は32兆円です.
58兆円の財政措置は今次のショックをカバーするのに十分な額と言えるでしょうか
 今年度の経済成長予想から考えてみましょう.


4~6月GDP、戦後最悪の21%減 エコノミスト28人予測エコノミスト緊急アンケート<1>新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、令和2年4~6月期の成長率が戦後最悪となる見通しである。


 エコノミストの予想では4-6月期のGDP予想はマイナス20%~25%とするものが多くなっています.


ここで注意!
この「GDPマイナス21%成長」って「GDPが21%減る」って意味じゃないからね!


意味不明な記述ですいません.正直この表現,もう改めた方がいいと思う.経済成長率を報道するとき,成長率は「年率換算」ーー仮に同じ成長率が1年間続いたらGDPは何%変化することになるかに換算する慣習があります.そのため


「2020年1-3月期にくらべ2020年4-6月期のGDPは5%減る」という場合「マイナス21.5%成長」という表現になるのです


【今次の補正予算には効果がない!?】
 このエコノミストの5%減という予想は,もちろん政策の効果も勘案してのことですが,一次・二次補正ともに


両補正予算ともにGDPを引き上げる/低下を抑える力は通常の景気対策に比べて弱い


ことにご注意を.通常の政府支出(例えば公共事業)は支出された段階でその金額分がGDPに計上されます.一方で今回のような給付や補助金の場合は支給されただけではGDPには計上されません.給付や補助金,さらには融資を受けた人が支出してはじめてGDPに計上されます.さらにその支払先がローンの返済の場合にはGDPには反映されません.


これは「だからだめ」といっているのではなく,GDPというのはそういうルールで作られている統計なのです


この論点については過去に「synodos: 乗数効果と公共事業の短期的効果への疑問」で解説しています.
 そもそも今次の緊急経済対策は景気対策ではありません.企業の事業継続・雇用維持・個人の生活の維持を通じて,コロナ禍収束後の回復を用意にするために行っています.足下のGDPを引き上げる力はなくとも必要不可欠な政策です.それにしても「GDPは現実経済を表していない」という人にかぎって「GDP引き上げ効果がない」という傾向があるがするんだけど……



 そのため,真水58兆円の直接的なGDP引き上げ効果はそこまで大きくないと考えられます.地域振興券や一律給付型の給付が消費に回る割合は多くて25%-30%程度との研究が多くなっています.
 そのため,ごく雑な試算として,
  真水58兆円のGDP引き上げ効果は20兆円ほどでしょう.


 2020年1-3月期の名目GDPは136兆円(季節調整値)ほどでした.
4-6月期にはこれが5%減少の129兆円ほどになると予想されています.
緊急経済対策がなかったとしたならば,
 これは109兆円ほどまで低下していた恐れがある・・・・・・


 現下の状況--政策によるサポートなしでは三ヶ月間の日本の総生産が109兆円まで落ち込む状況--が9月まで続くとしたならば,失われる所得は57.9兆円となります.これは一次・二次補正の真水額--事実上の所得補償額とほとんど同じ数字です.これとは異なる想定シナリオについては稿を改めて説明しますが数字はそこまで大きくは変わりません.予算策定にあたった政治家・官僚の考え方も大体同じようなロジックに従ってたんじゃないかなぁ.
 そのため,


コロナ禍の影響が9月頃まで継続し,その後回復なら58兆円の財政措置の規模は適切


ただし,コロナ禍の影響がより大きく,より継続するならば躊躇なく予備費を活用し,さらには三次補正を行うべき


という結論になるでしょう.これが規模面でも今次の補正をそれなりに評価する理由でもあります.


★週刊文春最新号(6/4)目次「黒川辞任<全内幕>安倍「もう嫌になった」」「NHKは“岡田禁止令”玉川徹、岡田晴恵「コロナ発言」を医師が徹底診断」ほか(書き起こしメモ)

▼「NHKは“岡田禁止令”玉川徹、岡田晴恵「コロナ発言」を医師が徹底診断」▼テラハ木村花さんネット炎上を「使える」と利用したフジ▼小池百合子カイロ大<首席>卒業の嘘と舛添要一との熱愛▼西谷・大阪桐蔭監督が語る甲子園中止「あいつら木のバットで練習始めてました」▼四十億超稼いだ大坂なおみに集まるスポンサー▼「黒川辞任<全内幕>安倍「もう嫌になった」」…週刊文春最新号(6/4)目次


★週刊文春2020年6月4日号目次
木嶋佳苗死刑囚の夫と麻雀直前に密会
黒川辞任<全内幕>安倍「もう嫌になった」


▼退職金6千万「処分軽すぎる」森法相主張を無視 ▼元店員が告発「黒川さんは週2回」賭博常習犯 ▼今井vs.菅「責任なすり合い」リーク合戦 ▼「官邸が河井前法相捜査を邪魔」検事オフレコメモ ▼産経関係者が明かす告発の理由 朝日は解約相次ぐ


トラブル続出「持続化給付金」を769億円で受注した幽霊法人


特大ワイド あつまれ スクープの森
テラハ木村花さんネット炎上を「使える」と利用したフジ


田中みな実が毒舌アナとコラボの「あざとすぎる」特番
サンドウィッチマンも知らない“リモート偽装”撮影
埼玉殺人「疲れ果てていた」両親を殺害した息子(36)の動
志村けん「エール」スタッフは見た「ボロボロの台本」
細かすぎる社長タッキー(38)の名刺にびっくりぽん
ベンツで女性会社員をひき逃げした31歳偽セレブ女
「ペシャンコになった」稲田朋美 総裁選出馬を聞いた
枝野代表のお膝元立民県議ウグイス嬢不倫で公選法違反疑惑
防衛大学生2千人コロナ軟禁で自殺未遂4件の緊急事態
「蔡総統もコロナ感染」中国の台湾イジメがひどすぎる


西谷・大阪桐蔭監督が語る甲子園中止「あいつら木のバットで練習始めてました」
中村 計


THIS WEEK
政治 共産支援で当選して自民入り 桜井充の「変節」
経済 民営化、“労使協調”…松田JR東日本元社長逝く
社会 きっかけは結婚披露宴捜査 ゴーン「逃亡計画」
国際 捜査せず、起訴取り下げ 米でも司法介入問題
スポーツ 四十億超稼いだ大坂なおみに集まるスポンサー
芸能 二百万登録 本田翼「税金が怖い」のはナゼ


グラビア
原色美女図鑑   桜庭ななみ
平野レミの人生相談クッキング2020
現代を生きる   リアル刀剣男子
野球の言葉学   原 辰徳(読売巨人軍監督)
飯島勲の激辛インテリジェンス(320)
欽ちゃんの人生どこまでやるの!? (11)


NHKは“岡田禁止令”
玉川徹、岡田晴恵「コロナ発言」を医師が徹底診断   鳥集 徹+本誌取材班


小池百合子
カイロ大<首席>卒業の嘘と舛添要一との熱愛


「カイロで同居していた者です」。2年前、届いた封書から取材は始まった。同居女性の告白、エジプト現地取材で明るみに出た虚飾の経歴。そして、舛添との秘められた過去。前知事は直撃に――。


夜ふけのなわとび   林真理子
本音を申せば   小林信彦
そこからですか!?   池上 彰
ツチヤの口車   土屋賢二
いまなんつった?   宮藤官九郎
パンタレイ パングロス   福岡伸一
考えるヒット   近田春夫
人生エロエロ   みうらじゅん
川柳のらりくらり   柳家喬太郎
言霊USA   町山智浩
この味   平松洋子
0(ゼロ)から学ぶ「日本史」講義   出口治明
心はつらいよ   東畑開人
マンガ党宣言!   宇垣美里
ポップス歌手の耐えられない軽さ   桑田佳祐
ミカエルの鼓動   柚月裕子
阿川佐和子のこの人に会いたい   松原 始
新・家の履歴書   しまおまほ


文春図書館
『木になった亜沙』   今村夏子
『〈噓〉の政治史』   五百旗頭薫
私の読書日記   鹿島 
著者は語る   山村英司
ミステリーレビュー   千街晶之
名著のツボ   石井千湖
ベストセラー解剖/文春図書館推薦


見もの聞きもの
テレビ健康診断   戸部田誠(てれびのスキマ)
木曜邦画劇場   春日太一
クローズアップ   山本康介、今村圭佑、坂本龍一
言葉尻とらえ隊   能町みね子
シネマチャート/すごいアート(終)


マンガ
タンマ君   東海林さだお
沢村さん家のこんな毎日   益田ミリ
新聞不信/食味探検隊
てこずるパズル/淑女の雑誌から
伊藤理佐のおんなの窓/読者より/表紙はうたう(和田 誠)












◆OKコージーアップ
PCR検査を拡大することは経済効果につながるのか
数量政策学者の高橋洋一が東京財団政策研究所の小林慶一郎研究主幹が講演で「検査を拡大して感染者を隔離する方が経済的にも効果が大きい」と語ったという報道について解説した。


PCR検査を拡大し、感染者を隔離することは不安を緩和し経済効果も大きい
政府の新型コロナウイルス対策に関連し、東京財団政策研究所の小林慶一郎研究主幹は26日の講演で、「外出自粛と休業要請から転換し、検査を拡大して感染者を隔離する方が経済的にも効果が大きい」と語った。


飯田)共同通信のきさらぎ会というところで講演を行ったそうですが、
 PCR検査を積極的にやることで、
 みんなが安心して経済が活発になるという論理だそうです。


高橋)一時は国民全員と言っていましたが、
「医者に負担になるほど増やしてはいけない」とも書いてあるので、
かなりトーンダウンはしていますね。
 医者が認める範囲ならば、私もいいと思いますよ。
医者の負担になるレベルではやってはいけないというだけの話なのです。


そのくせ、先に数字を言ってしまうというのはどうなっているのかと。
本当は、医者が必要だと認める範囲でやればいいということで、答えは単純なのです。
でも「国民全員に」と言ってしまったから、数字をたくさん言っているのですが、
この数字が医者の負担かどうかは検証されていません。


【復興増税を推進した小林氏~それが消費増税につながった】
飯田)経済の専門家として、小林さんも含めて4人の方々が政府の設置した「基本的対処方針等諮問委員会」に入りました。この顔ぶれはどうですか?
高橋)緊縮派です。復興増税のときに「積極的にやるべし」と言った人ばかりです
飯田)復興増税をして痛みを分かち合うのだと。
高橋)「復興増税はこれからの増税のスタートだ」と言った人たちですよね。
飯田)結局、それが三党合意、消費税増税につながって行きました。
高橋)反省してもらいたいです。


飯田)コロナで痛んでいる経済が増税となると、ますます痛むと。
「当座は出せ」と言っている人もいますが、
「ただ、いまは」と留保をつけている人が多いですよね。


高橋)震災のときに増税はあり得ません。古今東西ないですよ。


飯田)災害時の増税というのは。
いまは全国で災害に等しい、それ以上のものが起こっているわけですよね。


高橋)復興増税も負担が大きいですよね、いまでも。
飯田)形を変えて残っていると。
高橋)景気を悪くしている1つの要因です。
飯田)その辺をきちんと議論してから意思決定をしてもらえるといいのですが。
高橋)まさかコロナ増税なんて非常識な話はないでしょうと思っていますけれど。


★週刊新潮最新号(6/4)「「コロナ」闇の奥 民衆を導くのは「女神」か「死神」か」「テレビのシナリオとSNSが招いた悲劇」(書き起こしメモ)

★週刊新潮最新号(6/4)の目次は▼「「コロナ」闇の奥 民衆を導くのは「女神」か「死神」か」●「小池知事」が「死のロード」でウィニング・ラン●「都知事選」不戦勝モードにどうする「ホリエモン」●誰も怖がらないけどインフル感染は今季も728万人! 7000人死亡!●先進国で唯一何もしない「スウェーデン」はどうなっているのか●芸能人の新トレンド「法改正」潰しに「柴咲コウ」の発信力▼誰が「美人女子プロレスラー」を殺したか「テレビのシナリオとSNSが招いた悲劇」


◆週刊新潮 2020年6月4日号目次


「コロナ」闇の奥
民衆を導くのは「女神」か「死神」か
▼「小池知事」が「死のロード」でウィニング・ラン
▼「都知事選」不戦勝モードにどうする「ホリエモン」
▼誰も怖がらないけどインフル感染は今季も728万人! 7000人死亡!
▼「吉村知事」になくて「小池知事」にあるもの
●会見でガチンコ質問者は指さない「周到な準備」
●「明日のスポットライト」に備える睡眠時間
「第2波」から命を守る武器「抗体検査」で対応戦略
なぜ日本人の死亡率はこんなに低いのか 山中教授の「ファクターX」を追え!
「新しい生活様式」が招く文化・人間破壊 
東京者は病原菌扱い! 「県をまたぐ移動は慎んで」の家族分断
先進国で唯一何もしない「スウェーデン」はどうなっているのか
「東京情報」臨時便 「青い眼」から見た「不思議な国ニッポン」 S・P・I特派員 ヤン・デンマン
コロナ禍に「田中角栄」だったらば
【ワイド】「新しい日常」
(1)「ゴーン」を逃がした「グリーンベレー」何年ぶち込めるか
(2)芸能人の新トレンド「法改正」潰しに「柴咲コウ」の発信力
(3)「夏の甲子園」で見られない「ドラフト候補」目録と値札
(4)38度線を越えた愛のドラマで「北朝鮮に行きたい」女子急増!
(5)コロナはユーチューバーにチャンス!? 「串カツ宮迫」演出法
国会より麻雀! 「黒川弘務」前検事長の雀卓実況中継
オウム騒乱から四半世紀
逃亡17年「平田信」との獄中対話40日 「麻原」の元ボディガードは何を語ったか


誰が「美人女子プロレスラー」を殺したか
テレビのシナリオとSNSが招いた悲劇


■■■ コラム ■■■
日本ルネッサンス/櫻井よしこ
生き抜くヒント!/五木寛之
変見自在/高山正之
十字路が見える/北方謙三
スジ論 わたしのルールブック/坂上 忍
だんだん蜜味/壇 蜜
新・相対性理論/百田尚樹
誰の味方でもありません/古市憲寿
私の週間食卓日記/碓井広義
TVふうーん録/吉田 潮
この連載はミスリードです/中川淳一郎
寝言は寝て言え!/KAZUYA
医の中の蛙/里見清一
危機の羅針盤/クラッチ・ビット
気になる一手/渡辺 明・吉原由香里
夏裘冬扇/片山杜秀
「昭和歌謡」残響伝/タブレット純
俺は健康にふりまわされている/宮川サトシ
※「人生で必要な英語はすべて病院で学んだ」は休載いたします
佐藤優の頂上対決 李相哲 龍谷大学教授
■■■ MONEY ■■■
「出前館」創業者が人生交差点から地獄への一本道
■■■ テンポ ■■■
▼ロビー/「寺にも給付金を」に激怒した自民“超重鎮”
▼スポーツ/プロ野球シーズン短縮どうなる「記録」「カネ」
▼エンターテインメント/「つるの剛士」が語る“尖閣問題”つぶやくワケ
▼タウン/二重払い「給付金」福島の村民“返却”の行方
▼スクリーン ▼グルメ
▼ガイド ▼テレビジョン
Bookwormの読書万巻/本橋信宏
▼新々句歌歳時記(嵐山光三郎・俵 万智)
▼結婚 ▼墓碑銘 ▼文殊のストレッチ
▼1964-2020 追憶の東京五輪 ▼掲示板
■■■ 小 説 ■■■
小説8050/林 真理子
ファウンテンブルーの魔人たち/白石一文
雷神/道尾秀介
黒い報告書/牧村 僚
■■■ グラビア ■■■
・優越感具現化カタログ
・異邦人のグルメ
・ディープ「みんぱく」探検隊





女子プロレスラー・木村花さん(享年22)が5月23日、急逝した。花さんは、昨年5月にスタートした恋愛リアリティー番組『テラスハウス』(フジテレビ系)の新シリーズに途中から出演。プロレスでのヒール役のイメージのまま、同番組の中でも、強気で、まっすぐで、感情的な姿を見せていた。そうした振る舞いが放送されるたびに、SNS上には彼女を批判する言葉が並んだ。


 そして、今回の不幸の引き金になったとされるのが、番組内で起きた“コスチューム事件”だった。


 花さんが「命の次に大切」と語っていた、リングで着るコスチュームが入ったままの洗濯機を、ほかの出演者が誤って使ってしまう。乾燥機にかけられ、コスチュームはよれよれに縮んで着られなくなってしまった。花さんは激怒し、共演者の帽子をはじき飛ばし罵声を浴びせた。


 その様子を見ていた視聴者が反発し、SNSに「テラハ史上いちばん最低なメンバーだと思いました」「花死ね」などと書き込み、乾燥機にかけた共演者が番組を去ることが決まると「そっちがいなくなれ」などとダメ押しが加わった。



「『テラハ』はフジテレビが制作しており、Netflixで配信された約1か月後にフジテレビ(地上波)でも放送されます。コスチューム事件が3月末にネット配信された時点で大炎上していましたが、5月18日に地上波でも同じ内容が放送されるとバッシングがエスカレート。翌日には未公開映像まで公開され、火に油を注ぐような格好になり、番組史上最大の誹謗中傷の嵐が巻き起こったのです」(テレビ局関係者)



 現在も『テラハ』の制作にかかわる番組スタッフはこう話す。



「彼女が命を落とすまで、SNSでの誹謗中傷と真剣に向き合おうとしなかった。いまさら…いまさらなんですが…本当に申し訳ないと思っています」



 今回の事件を重く受け止め、現役スタッフの1人が重い口を開く決心をした――。



◆リアルなはずなのに、テイク2、テイク3
《用意したのは素敵なお家と素敵な車だけです。台本は一切ございません》



 こんな言葉から『テラハ』は始まる。台本がない中で、花さんはリングの外でも“ヒール”を自ら演じていたということなのか。



「確かに台本はありません。でも、ストーリーはこちらで作っていました」



 そう明かすのは、『テラハ』の元スタッフだ。そもそも、週に2、3日集まって撮影をするだけで“共同生活”とは言えない状態だったという。



「集合したら、撮影前に『どんな設定でどんな方向に恋愛を動かしていくのか』という説明を制作者から出演者に伝えます。出演者は、そのときに“今回はこの人と肩を寄せ合うんだな”“この人と本音で語り合うのか”と状況を把握するんです。デートに行く組み合わせなども制作者側の指示通りに動いてもらっていましたね」(元スタッフ)



 指示通りに撮れないときは“テイク2、テイク3”まで撮影することもあったという。



「出演者の有名になりたいという欲とボーナスが、事件やハプニングを起こす起爆剤です。私がスタッフとしてかかわっていた頃は、キスをしたら5万円ほどのボーナスを渡していました。ただ、少し前のシーズンからはボーナスを渡さなくてもキスをするようになったし、ディレクターの指示にも素直に従うようになったので、報酬制度はなくなっています」(前出・元スタッフ)



 素直に指示に従うようになった理由には、1人の女性スタッフの存在があったようだ。元出演者の知人が語る。



「スタッフの中に姉御的な人がいて、一時期からメンバーはその人の顔色窺いばかりしていたそうです。その人に嫌われると出演シーンが減ったり、おいしい“指示”が来なくなる。“姉御”との関係性にストレスを感じて卒業したメンバーもいると聞いてます。有名になりたくてテラハに応募する人が多いので、“姉御”がどんどん絶対的な権力を持っていったようです」



◆トキメキより泥臭さに演出を変更



 夢を掴むために集まった出演者たちが、“ショー”としての面白さを追求する制作陣の意のままに動かざるを得なくなる。その悪循環が、花さんの心をむしばんでいった。前述の現役制作スタッフが、言葉を選びながら語る。


「これまでのシーズンはキラキラしたトキメキ重視の演出で、誰もが憧れる空間を作りあげていった。が、今シーズンからは泥臭い人間模様をより強く狙い始めました。最近の若いSNS世代が避けたがる、生身同士の直接的な衝突を番組内で見せると、その現実とかけ離れた過剰さに、視聴者が反応していきました」



 過剰ないがみ合いに呼応するかのように、視聴者も過激になっていった。



「出演者同士の衝突が期待通りの結果を生まないと、SNSで誹謗中傷を始める視聴者や、それに同意する視聴者が心ない言葉を拡散し始めたのです。当然、出演者たちは傷ついていきますが、SNS上での注目度が上がっていくことを喜んだわれわれは、目を背けていたところが少なからずありました」(前出・現役制作スタッフ)



 動き出した負の連鎖は止まらない。実際に、衝突の“指示”も出したという。



「われわれスタッフから『もっと怒鳴り合って!』と指示を出すこともありました。昨年のある放送回では、嫉妬を映像で見せる演出に花さんを使いました。1人の男性を奪い合う形で、露骨に女性同士が目の前でアプローチをして嫉妬をさせ合うんです。当の本人は頼まれてやっていたとしてもメンタルがすごくつらかったと思います…」(前出・現役制作スタッフ)



 燃えさかる炎上から目を背けながら、薪をくべ続けた結果、22才という若さで1人の女性が命を落とした。



 このようなリアリティー番組の負の連鎖は日本だけではないと、国際ジャーナリストの山田敏弘さんが指摘する。



「海外では以前から、リアリティー番組出演者の自殺が問題になっています。イギリスでは2016年から2019年にかけて、『ラブアイランド』という恋愛リアリティー番組から3人もの自殺者を出しています。韓国でも同様の番組で、実際とは異なる“友達のいないかわいそうな子”という設定を制作側から押しつけられた女性が、2014年に撮影現場で命を絶っています」


今回、『テラハ』で起きた不幸は、過去の事例から学んでいれば未然に防げていたのかもしれない。



 花さんはとにかく周囲の期待に応えようと頑張っていた。



「相手と呼吸を合わせ、真剣勝負をエンタメに昇華させるプロレスラーという仕事をしていた彼女は、制作サイドによる演出指示の期待に、プロとして応えようと頑張りすぎたのかもしれません。誇張された自分を演出することに必死で、自身の心の疲労に極限まで気づけていなかったと思うと、リアリティー番組の闇を感じざるを得ません」(前出・テレビ局関係者)



 当のフジテレビは、「撮影の都合で場所などについて出演者と事前に協議することはございますが、出演者の意思や感情に沿わないような演出をしての撮影はございません」(企業広報室)と答えた。



 しかし、花さんの突然の死を悼む元共演者がインスタグラムに綴った文章には、花さんへの惜別の辞だけでなく、制作者への怒りがにじむ言葉が並んだ。



《配信では仲良いところ全然映って無かったですもんね》
《花ちゃんと私が最初に言い合いした後、次の日の夜には一緒に談笑しながらご飯食べてたんだよ。(中略)こういうとこなんだよ。画面に映ってるところなんてほんの一部なんだよ》



 仲がいいシーンは不要と判断したのだろう。何が起こったか、ではなく、どう作ったか。制作者にはそのリアルと向き合う責任が問われている。



※女性セブン2020年6月11日号